女児の遺体が発見された橋の近くを調べる捜査員=27日午前11時28分、千葉県我孫子市北新田、遠藤啓生撮影
千葉県我孫子市の草むらで、ベトナム国籍で小学3年のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)=同県松戸市六実(むつみ)5丁目=の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、県警捜査本部は27日、司法解剖の結果、死因は窒息死の可能性があると発表した。
捜査関係者によると、リンさんの遺体には頭部を硬いもので殴られたような痕があったほか、首を絞められたような痕跡もあった。県警は27日、司法解剖をして死因を調べていた。
また、リンさんは26日朝、我孫子市北新田の排水路脇の草むらで死亡しているのが発見されたが、現場周辺の草むらや地面には人が争ったような形跡はなかったという。捜査本部は、リンさんが別の場所で殺害された後、車などで現場まで運ばれ、遺棄された可能性が高いとみて周辺の防犯カメラを解析したり聞き込みをしたりしている。
リンさんは24日朝、歩いて10分ほどの松戸市の市立六実第二小学校に登校するため自宅を出たまま、行方不明になった。同校によると、自宅玄関に設置された防犯カメラに家を出る姿が映っていたが、学校近くの通学路で子どもたちを見守る活動をしていた住民はリンさんの姿を見なかったと話している。自宅を出て間もなく事件に巻き込まれた可能性が高いという。