ソウル・オリンピック公園で28日開かれた保守系「正しい政党」の予備選で、討論を終えた劉承旼(ユ・スンミン)・元セヌリ党院内代表(手前右)と南景弼(ナム・ギョンピル)・京畿道知事
韓国大統領選で、保守系の「正しい政党」は28日、劉承旼(ユスンミン)議員(59)を予備選で党の候補に選出した。劉氏は勝利演説で、支持率トップで進歩(革新)系の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)前代表(64)の安保政策などを批判。「逆転のドラマを作り出す」と訴えた。ただ、劉氏も党も支持率は低迷している。
韓国大統領選、5月9日投開票 文在寅氏が優位
劉氏は経済の専門家でシンクタンクの研究員を経て、2004年に国会議員に初当選した。現在4期目。朴槿恵(パククネ)政権では与党だった当時のセヌリ党(現・自由韓国党)で院内代表を務めた。
しかし、朴氏が唱える「増税なき福祉」を批判し、国会対応をめぐっても対立。院内代表を辞任するなど非朴派の代表的な存在だった。弾劾(だんがい)訴追案で賛成に回り、セヌリ党を離党。「正しい政党」の結党に参加した。
劉氏は野党と同様に、朴政権の問題点を指摘してきた。一方で米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の韓国配備については必要性を訴え、慎重姿勢を続ける文氏との違いも打ち出してきた。
しかし調査機関リアルメーター…