会議で「今年は手応えを感じている」と述べる松井一郎知事(左から2人目)と、竹山修身堺市長(同3人目)ら地元3市長=大阪府庁
「仁徳陵古墳」を含む百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を目指す大阪府と堺、羽曳野、藤井寺3市の登録推進本部会議が29日、府庁であり、文化庁に提出する推薦書原案を了承した。2019年の世界文化遺産登録を目指す。
同古墳群は13年から国内候補を3度落選し、今回が4度目の挑戦。この日の会議では、会長の松井一郎知事が「登録が実現できるよう一丸となってがんばっていきたい」と述べた。
原案は約650ページ。国が英文でユネスコに提出する推薦書のベースになる。これまで国の文化審議会から価値の説明の仕方や保存管理のあり方が課題と指摘されていた。今回の原案では、歴史的な価値をより丁寧に説明。保存状態が万全でない古墳10基を候補から除外し、構成資産を45件(49基)に見直した。
全国ではほかに「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道と青森、岩手、秋田3県)と「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」(新潟県)も準備を進めている。(村上潤治、池尻和生)