山形、山梨両県で女性宅に侵入して乱暴したなどとして、NHK山形放送局の元記者が強姦(ごうかん)致傷などの疑いで逮捕、起訴された事件で、弦本(つるもと)康孝容疑者(28)が山梨県内の被害者の知人に取材をしていたことが6日、捜査関係者への取材でわかった。山梨県警は、弦本容疑者が取材活動を通じて被害者を知った可能性があるとみて調べている。
捜査関係者によると、弦本容疑者が取材をしていたのは、2014年10月に山梨県内で乱暴された20代女性の知人。弦本容疑者はこの事件で5日に起訴されたが、起訴内容を否認しているという。
また、同県警は6日、弦本容疑者が13年12月12日早朝、同県内の別の20代女性の自宅に侵入し、乱暴をしてけがを負わせた疑いで再逮捕し、発表した。逮捕は3回目で、「一切身に覚えがありません」と否認しているという。
NHK広報局によると、弦本容疑者はこの事件当時、山梨県内に勤務しており、事件発生の前日も当日も勤務日だった。「通常通り勤務しており、様子がおかしいなどの報告はなかった」という。