W杯のメンバーを発表する西野監督。右は日本サッカー協会の田嶋会長=2018年5月31日午後4時32分、東京都港区、長島一浩撮影
6回目の挑戦で、日本はどこまで行けるのか。サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表メンバー23人が31日、決まった。3大会連続出場のベテランや初出場の若手を引き連れ、西野朗監督はどのようなサッカーを目指すのか。
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日本代表は欧州で8日(日本時間9日午前2時)にスイス代表、12日(同午後10時5分)にパラグアイ代表と国際親善試合を行った後、ロシアに入る。W杯は14日(同15日午前0時)に開幕。
実績と経験値を重視した選考。西野監督は「中盤で主導権を握る。すべてゴールへ直結する攻めをする必要はない」。速攻やカウンターよりも、球をつないで崩すサッカーへの志向を強くのぞかせた。
ただ、ボール保持率が、得点や勝利に直結しないのが現代サッカー。W杯に出る強豪は小さなミスを逃さず、隙あらば手数をかけずにゴールへ迫る。それを上回る連係を磨き上げられないと、惨敗した4年前のブラジル大会の二の舞いとなりかねない。
昨夏のW杯出場決定後、日本は世界ランク上位を相手に複数得点がない。W杯1次リーグの対戦相手、コロンビア、セネガル、ポーランドはいずれも格上。ロースコアに持ち込み、少ない好機にかけるのが、日本の現実的な戦い方になる。
期待したいのは3人。キープ力のある大迫、活発に上下動できる原口、独特のドリブル突破がある乾、だ。彼らの特徴でワンチャンスを作る。反則を誘い、セットプレーで1点をめざす。そこに活路を見いだしたい。
初戦までの間に、最も注力すべ…