経済分野を巡る米中の争点
トランプ米大統領就任後初となる6日からの米中首脳会談は、「米国第一」を掲げるトランプ氏が、最大の貿易赤字相手国である中国に貿易面でも圧力をかけることになりそうだ。習近平(シーチンピン)国家主席も、国内世論への配慮から米国への譲歩は難しいとみられ、両者の出方が注目される。
強硬トランプ氏「結果を重視」 米中首脳会談へ
「会談はとても厳しいものになる」。トランプ氏は先月末のツイートで、そう牽制(けんせい)した。トランプ政権の最重要課題は、米国内の製造業などでの雇用創出だ。大統領選中から「中国が雇用を奪った」などと繰り返し批判しており、是正策を求める考えを示した。
米政府高官は「中国は市場を重視した経済への移行が遅れており、二国間の経済問題の解消に向けた進展がますます難しくなっている」と不満を漏らす。会談では「公正で均衡の取れた、相互主義に基づいた経済関係の重要性を伝える」という。
米高官は「これらの問題が1日で解決するとは思わない」と言い、今後の協議に向けた枠組みを話し合う考えだ。過去の政権で進めてきた二国間対話については「合理化する」と言及。「結果を出すための明確な期限」にも触れ、具体的な進展を求める構えだ。
トランプ氏は大統領選中、「就…