(9日、楽天4―1ロッテ)
プロ野球の開幕から約2週間。パ・リーグは楽天が首位を走る。球団史上初めて開幕から3カード連続で勝ち越し、7勝1敗。勝ち越し「6」は日本一になった2013年以来だ。9日には、インフルエンザで開幕戦に登板できなかった岸も、移籍後初めて先発し初白星を挙げた。
雨の中で行われたロッテ戦。岸は一回と五回に四球絡みで得点圏に走者を背負ったが、低めを意識した投球で後続を断った。六回を投げきり103球で降板。「(続投かどうかの判断を)『任せます』とコーチに言ったけど、疲れていました。(療養で)体を動かせない時期があったので」と苦笑いした。
この白星で、球団創設から13季目で初の開幕3カード連続勝ち越しを果たした。2009年と11年にも挑戦したが、ともに3カード目で1勝2敗と負け越していた。
1番・茂木と2番・ペゲーロという長打力のある打順が奏功し、8試合を終えて2人で6本塁打。投手陣は先発も救援も好投が目立つ。「カードの初戦を取れているのが大きい。ただ、とにかく一試合一試合、という気持ちに変わりはないよ」と梨田監督。
4年ぶりの日本一という目標に向け、最高のロケットスタートだ。(松沢憲司)