3年ぶりの優勝を目指す藤田寛之=EPA時事
男子ゴルフツアーは国内での今季初戦となる東建ホームメイトカップ(13日開幕、三重・東建多度CC名古屋)で再開する。ベテラン勢で復活が期待される藤田寛之は「2年間ない優勝へ向けて頑張りたい」と目標は明確だ。
6月に48歳となる福岡県出身の大ベテラン。1992年にプロ転向して20代で初勝利を挙げ、30代で5勝、40代を迎えてから12勝。ツアー通算18勝と、年齢を重ねるごとに進化してきた。
2011年は生涯獲得賞金が10億円を突破。12年には日本シリーズJT杯などで4勝を挙げ、43歳で賞金王。平均ストローク1位にもなった。3勝した14年も賞金2位に入った。ところが15年以降はタイトルから遠ざかり、賞金も2年続けて30位前後。シード権こそ確保しているが、不本意なシーズンが続いている。
2月のハワイ合宿ではトレーニングに加え、ショートゲームの練習に時間を割いた。「(データでは)平均ストロークはいいが、詰めの部分でうまくいっていない。落とし所や球筋など、ミスが多くなっている」と分析。いわばさびを落とすための微調整に没頭した。
50歳からのシニアツアーも視野に入るが、「室田淳さんみたいにレギュラーでもシニアでも活躍できること。それが一年でも一日でも長く続くことが目標」。年男はまだまだ若々しい。