自民党の東京都議選立候補予定者と気勢を上げる安倍晋三首相(中央)。前列右は下村博文・都連会長=11日午後6時32分、東京都港区、長島一浩撮影
自民党は11日、7月の東京都議選に向けた決起大会を開き、党本部が全面支援する態勢をアピールした。国政進出をちらつかせる小池百合子都知事にも招待状を送ったが欠席。全面対決回避の思惑とは裏腹に、「決別」も覚悟しなければならない春の雲行きだ。
東京都内のホテル。集まった5千人を前に、都連が冒頭に流した3分ほどの映像は、豊洲市場問題で小池氏が発言した内容を集めたもので、「都知事は決断をいつまで先延ばしするのでしょうか」とのナレーション付き。都連がこの日発表した公約骨子には、築地市場の豊洲への早期移転を明記。小池氏を「決められない知事」として攻撃する姿勢が際立つものだった。
実はパーティーには、小池氏を招待していた。都議選で、自民都連を「仮想敵」に見立て、改革姿勢を強調する小池氏に対し、ケンカを仕掛けたのは都連ではないとアピールする戦術だった。小池氏は姿を見せず、開催を祝う短いメッセージだけが直前に届いた。
ほぼ同じ時間帯、小池氏を中心…