朝鮮半島近海へ向けて航行している米海軍の原子力空母カールビンソンと海上自衛隊の艦艇が共同で訓練するため、防衛省が米海軍と調整を始めた。政府関係者が11日、明らかにした。訓練場所は東シナ海や九州西方の海域を想定しているという。弾道ミサイルの発射を繰り返すなど挑発を続ける北朝鮮を、日米が一致して強く牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
カールビンソンは戦闘機などの空母航空団、誘導ミサイル駆逐艦などを伴って寄港先のシンガポールを出航。豪州に向かう予定だったが、9日までに行き先を朝鮮半島近海に変更した。日本の近海に到着するのは今月下旬とみられている。
政府関係者によると、海自艦艇とカールビンソンの共同訓練については、首相官邸が了承。これを受け、防衛省は日程や参加する艦艇の数などの検討を始めたという。
海自トップの村川豊・海上幕僚…