玄海原発30キロ圏の自治体
九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)の再稼働を審議する佐賀県議会の臨時議会が11日、開会した。山口祥義知事は3、4号機の安全性が確認できたと表明。県議会は13日にも再稼働容認の決議案を採決する見込みだ。一方、原発30キロ圏内の8市町では、4市長が避難計画への懸念などを理由に反対している。
県議会では13日に最大会派の自民党が容認の決議案を出す準備を進めており、可決される公算が大きい。山口知事は「安全性が確認され、住民の理解が得られれば、再稼働はやむをえない」としたうえで、「3、4号機の運転にあたり、安全性が確保されていると確認できた」と述べ、県議会の判断を求めた。それを踏まえて再稼働の是非を判断する考えだ。
これに対し、原発30キロ圏では、以前から再稼働反対を表明していた佐賀県伊万里市の塚部芳和市長と長崎県壱岐市の白川博一市長に加え、新たに首長が反対を明確にする動きが相次ぐ。背景には、離島が多く、事故時の避難ルートや避難手段の確保に根強い不安が残っていることがある。
10日に反対を表明した長崎県…