学校法人「森友学園」(大阪市)が運営する幼稚園で補助金の不正受給の疑いがある問題で、元園児の保護者が提出していた診断書の内容が改ざんされた疑いがあることが分かった。保護者が大阪市に情報公開請求して明らかになった。市は事実関係について確認する。
特集:森友学園問題
市によると、補助金は障害などのために配慮が必要な園児に対して月1人当たり3万円が園に交付される。申請には診断書や障害者手帳の原本か写し、保護者の同意が必要。同園には2015年度に576万円が支給されていた。
保護者によると、元園児は14年4月から16年3月までの2年間在籍した。14年6月と15年3月に口の症状の診断書を、15年4月に耳の診断書を大阪市内の病院で取り、園に提出した。
市によると、園は15年度、元園児の口の症状が交付要件に該当すると認定され、補助金を受けた。
しかし、保護者が情報公開請求した15年度の補助要件となった診断書には、口の症状が書かれていたが、耳鼻科担当の医師の名前が記されていた。保護者が病院に確認すると、耳鼻科担当名で口の診断書を出すことはないと答えたという。
この病院は、朝日新聞の取材に…