14日の東京株式市場では、日経平均株価は値下がりしている。午前の終値は、前日終値より62円16銭安い1万8364円68銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同7・42ポイント低い1460・89。取引開始直後は値上がりしたが、米軍によるアフガニスタンへの大型爆弾投下を受け、北朝鮮情勢への警戒感が高まり下落に転じた。「地政学リスクがくすぶり、積極的な売買が手控えられている状況」(大手証券)との声が出ている。
13日のニューヨーク株式市場では、大企業で構成するダウ工業株平均が3日連続で下落し、終値は前日よりも138・61ドル(0・67%)安い2万0453・25ドルだった。海外情勢の緊迫化に加え、米国市場が14日から連休となる前に損益を確定する動きが出た。
14日の東京外国為替市場の円相場はやや円安傾向。正午時点は、前日午後5時時点より15銭円安ドル高の1ドル=109円16~18銭。対ユーロは同17銭円高ユーロ安の1ユーロ=115円86~88銭。前日までに下落したドルを買い戻す動きが出た。海外情勢は不安定で、「情勢次第では大きく円高に振れる可能性もある」(大手銀行)との見方もある。(大隈悠、ニューヨーク=江渕崇)