女子400メートル個人メドレーで優勝した大橋悠依=池田良撮影
競泳の日本選手権第2日は14日、名古屋・日本ガイシアリーナで7月の世界選手権(ブダペスト)の代表選考会を兼ねて行われ、女子400メートル個人メドレーでは、大学4年生の大橋悠依(ゆい、東洋大)が従来の記録を3秒以上縮める4分31秒42の日本新記録で初優勝し、世界選手権の代表に内定した。
非五輪種目の50メートル平泳ぎでも、男女ともに日本記録が生まれた。女子では2012年ロンドン五輪で三つのメダルを取った鈴木聡美(ミキハウス)が30秒66。男子では小関也朱篤(やすひろ、ミキハウス)が27秒23をマークし、100メートルに続き今大会2冠目となった。
■リラックスして日本新
女子50メートル平泳ぎで日本新記録を出した鈴木は「レース直前のウォーミングアップで、リラックスした泳ぎをつくれた」。前日の100メートル平泳ぎでは2位に終わって悔しさを味わったと同時に、「しばらく味わっていなかった、いい緊張感があった」。今大会は、昨夏のリオデジャネイロ五輪以来となるトップレベルの競技会。そこでしか味わえない独特の雰囲気に慣れたことが好記録につながった。
■北島抜く日本新
男子50メートル平泳ぎで、小関が北島康介さんが持っていた日本記録を0秒07更新した。「ずっと狙って、なかなか切れなかったのでうれしい」。前日に100メートル平泳ぎを制覇。16日の200メートルで平泳ぎ3冠を目指す。「あくまでも最終日の200メートルを考えての50メートル。スピードがついていることはわかった」と自信をのぞかせた。