緊迫する朝鮮半島情勢を受け、山口県長門市の大津緑洋高校の生徒らが乗る実習船「海友丸」(698トン)が当初予定していた韓国行きを見送った。行き先を長崎市や五島沖などに変更し、21日まで実習する。
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山口県教委などによると実習は当初、18日に韓国南部の莞島(ワンド)へ到着し、20日まで滞在。現地の水産高校と交流した後、21日に戻る予定だった。だが米軍の空母が半島沖に向かっているとの報道を受け、学校関係者と船長が協議。10日に行き先の変更を決めたという。
実習船は大津緑洋高のほか、福岡県福津市の県立水産高校、長崎市の長崎鶴洋高校が共同で運航。今回の実習には各校の生徒が乗船する。過去も半島情勢の緊張から韓国行きを見送ったことがあり、変更による混乱は生じていないという。(成沢解語)