トランプ米大統領との電話協議を終え、記者の質問に答える安倍晋三首相=24日午前11時18分、首相官邸、岩下毅撮影
安倍晋三首相は24日午前、トランプ米大統領と約30分間、電話協議を行った。北朝鮮が25日の人民軍創建記念日に合わせ、核実験や弾道ミサイル発射に踏み切る可能性もあるため、強く自制を求めていく方針を確認した。日米首脳の電話協議は今月9日以来で、4月だけで3回目となる。
安倍首相は協議終了後、首相官邸で記者団に「北朝鮮情勢について突っ込んだ意見交換をした。私からは、すべての選択肢がテーブルの上にあることを、言葉と行動で示すトランプ大統領の姿勢を高く評価した。いまだに危険な挑発行動を繰り返す北朝鮮に強く自制を求めていくことで完全に一致した」と語った。
日米両政府は、25日に人民軍創建85周年を迎える北朝鮮の動向を警戒。朝鮮半島近海に向けて航行中の米海軍原子力空母カールビンソンと海上自衛隊の護衛艦が23日、西太平洋で共同訓練を始めた。首相は「引き続き米国と緊密に連携して高度な警戒監視態勢を維持し、毅然(きぜん)と対応していく」とも語った。
日本政府の説明によると、両首脳は北朝鮮に影響力がある中国への働きかけも重要であると改めて確認したという。