説明会に出席するため塚本幼稚園に入る保護者たち=24日午後5時50分、大阪市淀川区塚本1丁目、伊藤進之介撮影
学校法人「森友学園」(大阪市)が民事再生法の適用を大阪地裁に申請したことを受け、学園が運営する塚本幼稚園(同市淀川区)では24日、保護者向けの説明会が行われた。保護者からは「再建の見込みはあるのか」といった声があがったという。
森友、幼稚園残し再建図る 理事長会見「申し訳ない」
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学園によると、塚本幼稚園には現在69人の園児が在籍している。代理人弁護士によると、この日は園児56人の保護者ら70人が参加、約1時間説明が行われたという。学園側からは籠池町浪(ちなみ)理事長と代理人弁護士、保全管理人が参加した。
籠池理事長がわびた後、弁護士らが、民事再生の手続きを申請した経緯や現在の負債状況を説明。幼稚園の運営を続けながら再建を図る考えを伝え、第三者の保全管理人が財産の管理や処分の権限を持つ「管理型」で、手続きが進むことを話した。また前理事長夫妻が幼稚園の運営には関与しないことについても言及があったという。
質疑応答の場では、保護者8人から「資金繰りは大丈夫なのか」などとの声があがり、「(再生計画案が)認可されなかったらどうなるんですか」との不安の声もあった。
学園は今後は再生計画案を作り、債権者の理解を取り付けることを目指す。25日には大阪市内で、債権者集会が予定されている。