保護者の72.7%が「仕事と子供の勉強の世話を両立させるのは大変」と回答
フリーランサーの梁秋さん(仮名)は小学生の息子2人の母親で、「最近は1日に5時間は息子の勉強に付き添わなければならない。まだ小さいので、オンライン授業の時は横にいなければならない。なかには動画を撮影しておいて、授業が終わってから復習をしないといけない授業もある。ある時、下の息子に初めて勉強する内容を2時間以上かけて教えたのに、それでも理解させることができず、がっくりした。最近は、毎日とても忙しい生活を送っている。仕事は時間の合間を見つけてこなし、子供が寝てからも仕事をするということも多い」と話す。
「子供の勉強に付き添う時間は1日当たり何時間か?」との質問に、調査では、「1時間以内」が5.0%、「1-2時間」が30.6%、「2-3時間」が43.1%、「3-5時間」が15.1%、「5時間以上」が6.2%だった。
河北省唐山市に住む・周媛さん(仮名)は中学生の娘を持つ母親だ。最近は仕事が忙しいうえに、子供の勉強にも付き添わなければならず、とても疲れているという周さんは、「夫は仕事が私より忙しいので、娘の勉強は、基本的に私がサポートする。娘にきちんと教えるために、たくさんの資料を調べておかなければならないことも多い」と話す。
仕事と子供の勉強の世話を両立させることについて、保護者の72.7%が「大変だ」と答え、うち16.8%が「とても大変」と答えた。比較分析してみると、小学生を持つ保護者が「大変だ」と感じている割合が73.4%と一番多く、続いて中学生の保護者が70.7%だった。
西南大学教育学部の石隆偉準教授は、「親は温和で、ポジティブな姿勢で、かつ忍耐強く今の状況に対応しなければならない。そうすることで、子供たちも、特殊な今の期間、健全な向上心を保つことができる。親が子供の前でいつも文句ばかり言っていると、子供のモチベーションも下がり、勉強したくないと思うようになってしまう可能性もある」と指摘する。