今季の浦和のACLユニホームは、三菱重工が胸スポンサーを務める。昨季は同じスリーダイヤのロゴだが、文字は三菱自動車だった
雨降って、地固まる――? 昨年、親会社の問題で揺れたJ1浦和が28日、株主総会を開き、昨年度(2016年2月~17年1月)の決算を承認した。4年連続の増収で、クラブ史上初めて純資産が10億円を超えた。筆頭株主だった三菱自動車が、J1横浜マを傘下に持つ日産自動車と資本提携した騒動の影響で、地元企業などから増資を受けられたことが大きかった。
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浦和によると、昨年度J1で1位だった営業収入は、約5億円増となる66億600万円。収入の3本柱である入場、広告、グッズの全てが増えたという。
筆頭株主となった三菱重工業と三菱自の共同出資会社や、埼玉県内を中心とした浦和のスポンサー企業が新たに発行された株を取得し、資本金と資本準備金が1億6千万円から3億8500万円に。純資産は、過去最高の11億8700万円となった。
さいたま市内で記者会見した浦和の淵田社長は「資本問題で苦労したが、三菱重工にも入っていただき、増収もできた。チャレンジしていくベースが整った」。浦和の前身である三菱重工は、今季からユニホームスポンサーにもなった。
浦和は昨年から、総工費約5億円でクラブハウスを増改築中だ。現在J1で首位を走り、アジア・チャンピオンズリーグは2年連続の決勝トーナメント進出。ピッチ内外で、好調さが目立っている。