米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設工事に反対する人たちを名護市辺野古へ送迎した貸し切りバスの運転手が、運転中に撮影した画像を投稿サイト・ツイッターに投稿した。参加者を批判するような書き込みもあった。内閣府沖縄総合事務局は道路交通法違反などの可能性があるとみてバス会社を調査する。
沖縄総合事務局によると、書き込みは4月29日。辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前に集まる人々を運転席から撮影し、画像と共に「辺野古反対の奴(やつ)らの送迎 こんなとこ来たくねーわ」などと書き込まれていた。画像には「時速15キロ」付近を指す速度計も写っており、バス会社は総合事務局に「運転手が運転中にスマートフォンで撮影したとみられる」と話しているという。
現地ではこの日、25日から始まった護岸工事などに抗議する集会があり、主催者発表で約3千人が集まった。
国土交通省は、トラックやバスの運転手によるゲームアプリの使用が問題になった昨年11月、業界団体に運転手のスマートフォン使用禁止を徹底するよう通知している。