代走で初出場をはたした慶大の大西健斗(左)
(6日、東京六大学春季リーグ戦 法大5―5慶大)
慶大の大西健斗(1年、北海)が代走で出場し、リーグ戦デビューを果たした。昨夏の全国高校野球選手権はエースとして出場し、準優勝。V6の岡田准一似の「イケメン」としても話題になった。今春発売された大学野球の雑誌では新人ながら表紙を飾った。先月15日の東大戦後には、東大のエース宮台康平(4年、湘南)やフレッシュリーグで先発した40歳右腕の伊藤一志(3年、東海)を引き合いに、大久保秀昭監督も「大西もいればギャラリーも増えたかも」と冗談を口にしたほどだ。
6日に神宮球場で行われた東京六大学春季リーグ戦、法大1回戦で初めてベンチ入り。同点の六回1死二塁から代走で出場した。50メートル5・9秒の俊足を買われての起用だったが、後続を断たれ勝ち越しの本塁は踏めなかった。
右ヒジの状態が良くないことから、大久保監督と相談し、「1年のうちからチームの力になりたい」と今季は外野手として出場することを決めた。この日は、終盤の守備固めで出場する予定だったが、同点の場面での代走となった。
試合後、大久保監督は「状態はいいので、チャンスがあれば」と2回戦以降の出場も示唆。大西も守備での出場のほか、「木製バットは僕に合っている。飛距離が出て打ちやすい」と打撃での出場にも自信を見せていた。(大坂尚子)