兵庫県警が押収した西宮市のごみ回収用の容器=9日午後11時、西宮署、吉沢英将撮影
ごみ回収用のプラスチック製の容器を盗んだとして、兵庫県警は9日、同県西宮市豊楽町の会社員、南口大輔容疑者(43)を窃盗容疑で逮捕し、発表した。県警によると、「約200個を盗んだ」と話し、容疑を認めているという。同市では昨年11月からこれまでに約250個のごみ回収用容器が盗まれており、県警が関連を調べる。
西宮署によると、南口容疑者は2月28日午後9時45分ごろ、同市老松町のマンションのごみ置き場で、折りたたみ式の「ごみ回収用コンテナ」2個を盗んだ疑いがある。防犯カメラの映像などから南口容疑者が浮上したという。
署は、大阪府東大阪市内の倉庫に同じ形の容器が約220個保管されているのを確認し、容器には洋服が入っていたという。
これまで盗まれている容器の色はブルーで、大きさは縦44センチ、横65センチ、高さ33センチ。「西宮市」と赤字で書かれている。瓶や缶などの不燃ごみやペットボトルの回収用で、市民が市から借り、収集日の朝に路上やごみ置き場などに置いて使っている。
市の担当者は「事件の発生から約半年になってようやく容疑者が逮捕され、事件解決の兆しが見えて正直ほっとしている」と話している。