京都市議会議長の津田大三議員の事務所などが入るビル=京都市中京区
京都市議会の津田大三議長は、姉の所有するビル内に借りる議員事務所の賃料に政務活動費(政活費)をあてる一方で、同じビルに入る自身の政治団体の事務所は無償で借りていた。事務所の無償提供は「寄付」にあたるが、賃料相当額の計240万円は政治資金収支報告書に記載されておらず、政治資金規正法に触れる可能性がある。
京都市議18人、政活費を親族に支出 3年で4千万円超
ビルは京都市中京区の商店街のなかにある4階建て。津田氏は3階を議員事務所として使用し、ビル所有者の姉に月10万円の賃料を支払い、その9割にあたる年間100万円強を政活費でまかなってきた。一方、2階は自身が代表を務める「自民党京都府京都市中京区第1支部」と、自分の二つの後援会が事務所として利用。3階と同じ広さだが、賃料は支払っていなかった。
同じビルなのに、政活費の対象になる議員事務所には賃料が発生し、政治団体や後援会事務所には賃料は発生せず、無償で借りていた形だ。
政治資金規正法は、事務所の無…