「手羽先原人」のパフォーマンスをする鈴木優作さん=2016年7月、本人提供
お寺や神社などを舞台に、現代アート作品を展示する「なごや寺町アートプロジェクト」が24日~28日、名古屋市内で開催される。県内の街中がアート会場になる国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」ならぬ「寺エンナーレ」ともいえる取り組み。関係者は「『行きたくない街』とされる名古屋だが、自分たちの街の楽しさに気づいてもらえれば」と期待する。
名古屋造形大(小牧市)の創立50周年記念事業の一環で、名古屋市中区の市民団体「なごや寺町まちづくり協議会」が企画した。同大の卒業生で、岡崎市をPRする「オカザえもん」の生みの親、斉と公平太さんや海外でも活躍する設楽陸さんらプロの芸術家のほか、在学生ら計33組が参加し、絵画や彫刻、映像などの作品を展示する。
アーティストの鈴木優作さん(25)は約4千本の手羽先の骨を編み込んだ服を着て、「手羽先原人」というパフォーマンスに臨む。有名手羽先店から仕入れた骨を消毒処理するなどして約4カ月かけて製作。当日は服を着て町中を自転車で走ったり、ラップを披露したりする。「食後に骨が捨てられる手羽先は可哀想。別のものに生まれ変わらせることで、共存を伝えたかった」と話す。
会場は、真宗大谷派名古屋別院…