残留プレーオフの1回戦の第3戦で勝利を決めるブザービーターを決めた横浜の川村(左下)ら
バスケットボールのBリーグのチャンピオンシップ(CS)の準決勝は19日、川崎がA東京に先勝し、20日夕に決勝進出をかけて第2戦を戦う。準々決勝と準決勝は2日間で2試合行い、1勝1敗の場合は第2戦のすぐ後に前後半5分ずつの第3戦を行うという特殊な競技方式だ。旧bjリーグと同じ方法だが、経験したことのない旧NBL勢は戦々恐々としている。準決勝のもう1カードは、栃木―三河で、第1戦が20日午後1時5分開始、第2戦は21日にある。
「わからないです。やったことがないので」。川崎の北卓也監督は準決勝前日の18日の取材で第3戦の戦い方を問われ、苦笑いした。準々決勝は先勝したものの、第2戦でSR渋谷の猛追にあった。第3戦のことが頭をよぎったといい、「こんな追い上げられ方をして、果たして気持ちが切り替わるのか」と不安になったと明かす。
第3戦にもつれた場合、第1戦に勝った方と第2戦で勝った方、どちらが有利なのか。第2戦で勝ったチームが勢いに乗ってそのまま第3戦も勝ちそうなものだが、そうとも限らない。bjリーグの最後の3シーズンで第3戦までもつれたカードは計7回あったが、第2戦に勝ったチームが第3戦も続けて勝ったのは4回。北監督は「もっとあるのかなと思っていた」と意外そうだった。
今季のCS準々決勝の4カードはすべて第2戦までで決着したが、B1残留プレーオフ(PO)1回戦とB2のPO準決勝では各1試合が第3戦にもつれた。いずれも先勝したチームが第2戦に負けた後、第3戦に勝った。残留PO1回戦で秋田を破った横浜は、第3戦終了間際に放たれた3点シュート、いわゆる「ブザービーター」が決まっての劇的逆転勝ちだった。
第3戦が待ち構えていることが選手の心境に与える影響も大きい。今季のCS準々決勝。千葉は栃木との第1戦を落とした後、第2戦は前半に最大22点のリードをつけたが逆転負けを喫した。ポイントガードの富樫勇樹は「リードがありすぎて第3戦を意識しすぎた。その余裕を突かれてしまった」と悔やんだ。
旧bjで第3戦を経験した三遠の太田敦也はCS前の会見でコツを問われ、「切り替えるために、第3戦の前にシャワーを浴びたり歯を磨いたりする選手もいる」と話した。20日の第2戦でA東京が雪辱となれば、BリーグのCSとしては初めての第3戦。勝負の行方に注目が集まる。(伊木緑)