トランプ米大統領
サウジアラビアを訪問中のトランプ米大統領は21日、バーレーンなど湾岸協力会議(GCC)首脳との会合やイスラム圏約50カ国の指導者を集めた会議を開いた。イスラム諸国からの入国を一時禁止するなどの排外主義的な主張は横に置き、「団結」を訴えて対テロで結束を呼びかけるという「二枚舌」外交を展開した。
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「善の力が団結して強固になったとき、悪を乗り越えられる。異なる信仰や宗派、文明の戦いではない。イスラム過激主義とそれに刺激されたイスラム教のテロ組織の危機との対決だ」
トランプ氏は21日、中東や東南アジア、アフリカのイスラム教国の首脳約50人が集まった「アラブ・イスラム・米国サミット」で演説。宗派を超えた対テロでの団結を訴え、イスラム教を「偉大な信仰」と呼んだ。
また、「敵を米国が力で打ち負かすのを待つのではなく、自らのためにどのような未来を目指すのか決めるべきだ」とも強調。対テロで、軍事的・経済的負担を担うよう求めた。
この会議に先立ち、トランプ氏はバーレーンのハマド国王とも会談。「これまでは多少の緊張関係にあったが、私の政権で、そうした緊張は起きないだろう」と語りかけた。
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