日本(大阪)が立候補している2025年の国際博覧会(万博)について、博覧会国際事務局(BIE、本部・パリ)は22日、ロシアとアゼルバイジャンが立候補したと発表した。ほかにフランス(パリ郊外)が既に立候補しており、届け出は同日夕(日本時間23日未明)に締め切られた。4カ国の争いだ。
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開催地は、18年11月のBIE総会で、加盟国による1国1票の投票で決まる。
ロシアの招致都市はウラル山脈東部のエカテリンブルク。「世界を変える:包摂的な革新――子どもたちと将来世代のために」がテーマだ。ロシアで開催されれば、国際博覧会条約が結ばれた1928年以降で初めて。また、カスピ海西岸のアゼルバイジャンは首都バクーで「人という資本」をテーマに開く計画だ。いずれも25年5月から半年の開催を予定している。
日本は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪市湾岸部の人工島「夢洲(ゆめしま)」での開催を目指す。実現すれば大規模で総合的な万博としては1970年の大阪万博、2005年の愛知万博に次いで3回目。
一方、フランスは「分かち合う知、守るべき地球」を掲げ、パリ郊外で会場候補地を選定している。実現すれば、1937年以来88年ぶり7回目となる。
立候補した各国は6月中旬のBIE総会で、開催を目指す万博の概要を説明する。(青田秀樹=パリ、上田真由美)