「SMARTトンネル」管理事務所で、トンネルの模型を前に笑顔で話をする皇太子さま=4月15日、クアラルンプール、代表撮影
「コンバンハ」
登場したマレーシアのムハマド5世国王から日本語であいさつをされた皇太子さまは、驚いた様子であいさつを返し、握手を交わしました。マレーシア訪問4日目の4月16日、皇太子さまが首都クアラルンプールの王宮に国王を表敬した際の出来事です。国王との記念撮影に続き、ナジブ首相夫妻も加わって4人で写真に納まりました。ナジブ首相といえば、前日15日にプトラジャヤの首相公邸を訪れた皇太子さまとの「セルフィー(自分撮り)」写真を、自身の公式ツイッターとフェイスブックで公開。「日本の徳仁皇太子さまとセルフィーを撮ることができた」と投稿したことで話題になりました。皇太子さまとの笑顔のツーショット写真の公開は、宮内庁関係者も「聞いたことがない」と言うほど異例で、ある意味衝撃的でした。
皇太子さまとの「セルフィー」写真投稿 マレーシア首相
皇太子さまと国王はこの日が初対面。しかし、英オックスフォード大学出身という共通点もあり、その話題で盛り上がったそうです。皇太子さまは天皇陛下からのメッセージとして、日本との外交関係樹立60周年の年に「皇太子がマレーシアを訪問できたことをとてもうれしく思っています」「行事を通じて友好関係がさらに促進されることを願っています」などと伝えたほか、東日本大震災におけるマレーシアの支援に改めて謝意を述べたそうです。
こうして10分弱の表敬が終わると、踊りの集団に先導される形で晩餐(ばんさん)会場へ。会場入りした皇太子さまたちを300人ほどの出席者が立って出迎えました。会場正面のテーブルに国王や首相夫妻と並んで着席し、いよいよ国王主催の晩餐会の始まりです。皇太子さまはにこやかに会話をしながら食事をし、子どもたちによる踊りや歌の披露を楽しんだそうです。日本にちなみ「昴」が演奏されるなど、マレーシア側の歓待を受けた皇太子さまは、こうして同国訪問最後の夜を堪能しました。
マレーシアの国王は国内9州のスルタンの中から5年ごとに互選されるため、王宮は首都における国王の公邸として使用され、国王主催の公的行事の会場としても使われるそうです。
今回、王宮内に入ることが許さ…