(26日、オリックス4―5ロッテ)
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目を覆うようなオリックスの負けっぷりだ。26日のロッテ戦も、一時は4点差を追いついたものの九回サヨナラ負け。連敗が「8」に伸び、5月は3勝18敗となった。三回途中で降板した3年目の先発左腕・山崎福は試合途中に帰阪を命じられる事態に。今月残り4試合で全敗すると、1961年8月に近鉄が残した月間最多敗戦のプロ野球記録(22敗)に並んでしまう。
とにかく投打のかみ合わせが悪い。打線の援護が遅く、先発投手が粘りきれない試合が続いている。試合後の福良監督は努めて冷静だったが、大阪送りにした山崎福については「同じ失敗を繰り返している」とばっさりだった。
今月最初の試合だった2日の楽天戦の金子を最後に、20試合連続で先発投手に勝ちが付いていない。リードして終盤まで試合を運べないから、抑えの平野までつなげない。この日、同点の九回に登板した平野は、16日のソフトバンク戦以来の登板だった。中9日の出番で打たれた平野は「こういうことは今までもあった」と言い訳はしなかったが、これだけ登板間隔が開いてはベテランでも調整は難しいはずだ。
4月終了時点で15勝8敗の2位だったのがうそのような急降下だ。最下位ロッテとのゲーム差は5・5に。うかうかしていられない。(伊藤雅哉)
●福良監督(オ) 8連敗。「いい粘りは見せてくれたけど、追い越さないと」
●山崎福(オ) 三回途中で降板し「悔しいということしかありません」。試合途中に帰阪を命じられ、球場を去った。