朝日新聞の取材に答える国連南スーダン派遣団トップのデビッド・シアラー事務総長特別代表=25日、ジュバ、渡辺丘撮影
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)、国連南スーダン派遣団(UNMISS)のトップを務めるデビッド・シアラー事務総長特別代表が25日、首都ジュバで朝日新聞と会見した。シアラー氏は25日に最後の部隊が撤収した陸上自衛隊について、「素晴らしい仕事をしてくれた」と評価。撤収後も、内戦状態に陥っている南スーダンの安定へ日本が人道支援を続けるよう希望した。
シアラー氏は、現地で5年以上PKO活動に従事した自衛隊について、「最高レベルの施設部隊だった」と称賛。そのうえで「日本は南スーダンで人道支援や(対立する部族の)和解の取り組みに積極的に貢献してきた。続けない理由はない」と強調した。
また、UNMISSの文民要員として、軍・警察以外の任務に従事する日本人の国連職員7人にも言及。「大変素晴らしい仕事をしている」と述べ、UNMISSに参加する日本人が増えることを期待するとした。
ただ、南スーダンの治安については、「特にこの2カ月、戦闘が増え、家を追われる人が増えた」として、厳しい認識を示した。
シアラー氏によると、今年に入…