優勝を狙うと宣言した男子69キロ級の宮本昌典(後列左から2人目)ら出場選手と、三宅義行会長(前列左)
重量挙げの世界ジュニア選手権が6月16~23日、東京・大田区総合体育館で開かれる。「世界」と冠がつく重量挙げの国際大会が日本で開かれるのは珍しいといい、千葉で世界大学選手権が1999年に開かれて以来18年ぶりという。97~02年生まれの東京五輪で活躍が期待される世代が一同に集う大会。日本勢では、男子69キロ級・ジャークの日本記録を持つ宮本昌典(東京国際大3年)に注目だ。
宮本は沖縄出身。昨年の世界ジュニア(ジョージア)で銅メダルをつかみ、日本選手権は2連覇中だ。
バーベルを胸の前でいったん止めてから、頭上へ持ち上げるジャークは、3月の大会で同階級の日本記録の177キロをマーク。地元開催となる世界ジュニア選手権では「金メダルだけを目がけて、頑張っていきたい」と意欲を見せた。
2020年東京五輪出場を「大きな目標」と語る宮本に、日本ウエイトリフティング協会の三宅義行会長も期待を寄せる。まだ体の線が細かった小学生時代から宮本のことを知っていたといい、「父親がレスリングで国体に出た選手だったが、あの頃はこんな選手になるとは思わなかった」と目を細める。
大会は男女とも8階級で争われる。男子では56キロ級の平井海斗(東京国際大)、69キロ級の山根大地(日大)、女子では58キロ級の山村侑生(東京国際大)、ともに75キロ級の大塚優子(東京国際大)、知念ひめの(平成国際大)らの活躍にも期待がかかる。