イランでの練習で体を動かす東口選手(中央)
サッカー日本代表は13日(日本時間午後9時25分)、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のイラク戦を迎える。試合が行われる中立地イランでの調整は、チーム練習が毎日夕方から1~2時間。それ以外の多くの時間の使い方は選手の自由。日本では当たり前の過ごし方が、現地ではなかなか難しいようだ。
選手たちは夜間に宿舎から外出することは出来ないが、日中は、護衛役のスタッフ付きでの外出が認められている。それでも関係者によると、外に出て散歩する選手の姿はほとんど見られないとのこと。35度を超える猛暑や、7日にテヘラン中心部で発生したテロ事件もあって、自重している選手が多いようだ。
では、部屋にとどまって何をするのか。
「時間つぶしの方法が尽きましたね。どうしようかな……」と嘆いていたのはGK東口順昭選手(ガ大阪)。イランではツイッターやフェイスブックといったSNSサービスが利用できない。現地駐在の日本人によると政府が規制をかけているそうで、インターネットの通信回線の速度もかなり遅く設定されているとのこと。多くの動画配信サイトも使えず、「ユーチューブが見られないのは痛い」と東口選手。イラク戦での勝利を手土産に日本へ戻り、思う存分“時間つぶし”をしてもらいたいところだ。(テヘラン=清水寿之)