やすらぎ体操でポーズを決める石坂浩二(テレビ朝日提供)
昨年大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)。ストーリーもさることながら、エンディングで出演者が踊った「恋ダンス」も大きな話題を呼んだ。放送中のドラマでも、往年のスターたちが体操をしたり、タイトルに遊び心を隠したり……。ドラマ本編に視聴者を引き寄せるあの手この手が、話題拡散に一役買っている。
体を動かしながら石坂浩二が「グー」、浅丘ルリ子が「パー」のポーズをとり、加賀まりこが手を腰に当てて首を回す。NHKの「みんなの体操」をまねた指導風ビデオの合間に、豪華キャストが代わる代わる登場し、最後は八千草薫が陸上短距離のウサイン・ボルトの勝利のポーズをモチーフにした「ジャマイカのポーズ」を決める――。
倉本聰が書き下ろした昼の帯ドラマ「やすらぎの郷(さと)」(テレビ朝日系)で、先月登場した「やすらぎ体操」。テレビ業界に貢献した人しか入れない老人ホームで、入居者らが毎朝行っているという設定だ。
ネット上では、「恋ダンスならぬ老いダンス!?」「シニア版恋ダンス」と話題になったが、中込卓也プロデューサー(52)は「実は、一時はお蔵入りも考えたんです」。
昨秋、振付家でドラマにも出演する中村龍史に作詞・作曲・振り付けを頼み完成。出演者全員にやってもらう案を思いついたが、直後に恋ダンスが大ブームになった。二番煎じになるのではと悩んだが、「大俳優たちがみんなでやったら絶対に面白い」と、手紙をしたため打診したという。
主な入居者役10人の実年齢は…