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石巻から益城へ、手縫いタオル40枚 プールの季節前に

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-6-20 7:36:47  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


木山仮設団地に住む子ども(右)にタオルを渡す落合さん=18日午後5時、熊本県益城町木山、池上桃子撮影


熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城(ましき)町にある木山仮設団地に18日、子どもが体に巻いて使うプール用のタオル約40枚が届いた。東日本大震災で被災した宮城県石巻市の人々らが「プールの季節を思い切り楽しんでほしい」との思いを込めて縫ったものだ。


届けたのは、横浜市で子どもの悩み相談電話を受ける「よこはまチャイルドライン」の落合早苗さん(65)。2011年3月、東日本大震災に衝撃を受けて横浜市の小学校長を早期退職。石巻市で遺品や遺体の捜索を手伝い、仮設団地などで支援を続けてきた。


昨年4月の熊本地震後、石巻市の仮設団地で折り鶴を作るプロジェクトを続ける女性らが「熊本は大丈夫だろうか」と案じる様子を見て、熊本での支援も決めた。これまでに、カレンダーや子どもの上履き入れなどを届けてきた。


教育現場での経験から「生活再建や日々の生活に忙しく、水着やバッグは用意できてもタオルまで気が回らない親も多いのでは」と考え、タオルを贈ることを決めた。インターネットでタオルの寄付を募り、石巻市の仮設団地や横浜市内でひとつひとつを手縫いした。落合さんはこうした取り組みについて、「石巻の人々にとっても、誰かのためのものづくりが心の励みになっている」と話す。


縦60センチ、横110センチの小さいものと、縦70センチ、横140センチの大きいものを合わせて約40枚用意した。タオルの端にはゴムが通してあり、体に巻いてボタンで留めることができる。落合さんは「体を温める時や着替えの時に便利」という。


益城中央小6年の後藤隆梧君(12)は「東北も復興がままならないなか、僕たちのために作ってくれてありがたいです」と話した。(池上桃子)




 

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