大阪市を廃止し、特別区に分割する大阪都構想について、吉村洋文市長は14日、市の24行政区を四つと六つの特別区にする2通りの区割り原案を区長会議に示した。区長らの意見を踏まえ、大阪府と市はさらに内容を詰める。今後、都構想の設計図を作る法定協議会で本格的に議論される。
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大阪都構想、区割り原案が判明 四区と六区の2案
会議の冒頭、吉村市長は「来年秋に住民投票を実現したい」と話した。特別区は市町村と同様の自治体であるため、合区の歴史を尊重しつつ、人口や税収ができる限り均衡するように原案を作成した。吉村市長は「財政状況が均衡するようにした」と説明した。
4区案で合併する区は、北、都島、東淀川、東成、旭、城東、鶴見▽福島、此花、港、西淀川、淀川▽中央、西、大正、浪速、住之江、住吉、西成▽天王寺、生野、阿倍野、東住吉、平野。6区案は、北、都島、東淀川、旭▽福島、西淀川、淀川▽東成、城東、鶴見▽此花、西、港、大正▽中央、浪速、住之江、住吉、西成▽天王寺、生野、阿倍野、東住吉、平野。
2015年5月の住民投票では、市を五つの特別区にする案の賛否が問われ、反対多数で廃案になった。