民進党の野田佳彦幹事長は25日、党本部で開かれた党の会合で、幹事長を辞任する意向を表明した。東京都議選の敗北を受け、党内から執行部刷新を求める声が相次いだことから自らの辞任が不可欠と判断した。蓮舫代表は後任の人選を急ぎ、他の主要ポストについても入れ替える方針。
2日の都議選で同党は、告示前から2減の5議席にとどまり、前身の民主党時代を含めて過去最低となった。蓮舫氏は続投を表明する一方、都議選を総括する会議を開いたが、党運営に対する厳しい意見が続出した。
昨年9月の代表就任時に党内の反対論を押し切って幹事長に起用した野田氏は、党内で蓮舫氏の所属するグループを率い、蓮舫氏が自身の後ろ盾として最も信頼を寄せる政治家。党運営の要となる幹事長の交代により、蓮舫氏の求心力のさらなる低下を招く可能性もある。