ホワイトハウス内の権力構図
トランプ政権の迷走が止まらない。31日には混乱の引き金を引いたスカラムッチ広報部長がわずか10日で解任された。政権幹部の相次ぐ辞任・解任劇を受け、この日就任した軍出身のケリー首席補佐官が大統領に解任を求めたとされ、ホワイトハウスは「トランプ一家」と「軍人派」が力を持つ構図になりつつある。
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国務長官も年内辞任の観測 トランプ政権、亀裂深刻
「ホワイトハウスでの偉大な一日だった!」
スカラムッチ氏の解任が発表された31日夕、トランプ氏はツイッターでこの日を締めくくった。トランプ氏自身、10日前に「非常に尊敬している。政権に加わる重要な人物だ」と称賛して起用したばかりだった。
ホワイトハウスでは10日余りで3人の高官が辞任する異常事態になっている。人事の混乱が伝えられる中、トランプ氏はこの日の朝、株価高騰や失業率の低さなどを誇示し、「ホワイトハウスに混乱はない!」と書き込んだ。その数時間後にスカラムッチ氏の解任は発表された。
ホワイトハウスからの発表文はわずか3行。「スカラムッチ氏は広報部長の任務から去る。スカラムッチ氏は、ケリー首席補佐官が白紙の状態で自分のチームを築けるようにするのが最善と感じた」と書かれ、「我々は彼の幸運を祈る」と付け足した簡素なものだった。
ホワイトハウスのサンダース報…