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広陵・中村、特殊な素振りバットでスイング磨き金字塔

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-8-22 20:42:09  点击:  切换到繁體中文

 

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道具を使って打撃練習する広陵の中村=北村玲奈撮影


第99回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)第13日は22日、準決勝の2試合があり、広陵(広島)の中村奨成捕手が天理(奈良)戦で2本塁打し、1大会最多となる6本塁打をマーク。第67回大会(1985年)に清原和博(大阪・PL学園)が放った5本塁打を32年ぶりに更新した。打点も最多の17。塁打数も38と塗り替えた。「次もたくさん打って、誰にも追いつけない記録をつくりたい」と悲願の優勝に向け、意気込む。


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6本塁打を放った広陵の中村は、181センチ、78キロ。細身だが、もともと本塁打を打てる捕手として注目されてきた。ただ長打は打てるが荒削りだった。確実性を増すために今春から採り入れたのが、特殊な素振り用バットだった。


広陵OBの親族で、野球用具の開発に携わる野田竜也さん(48)が作った「カウンタースイング」。通称「カチカチバット」だ。野田さんはその効果を「大きく構え、小さく振り、大きく押し込めるようになる」と語る。


ゆっくりと振る。上下に移動する重りが二つ。振ったときに、重りの衝突音が「カチカチ」と2度鳴ると、バットは遠回り。「カチ」と1度きりなら、最短距離の軌道だ。野田さんは、「野球経験者でも、なかなか1度だけ鳴らすスイングはできない」と話す。


中村は音を目安に、バットを最短距離でボールに出せる「インサイドアウト」の振り方を探してきた。4月に本格的に振り始め、「最初は2回鳴っていました」と中村。衝突音が1度ですむようになるまで、1カ月ほど毎日振り込むと、ミート力も備わってきた。


「あいつのバットは『しなる』んです」と中井哲之監督。中村の打撃フォームは下半身が動き始めても、上半身がつられないという。上と下がねじれたままの状態で待てるから、低めのボールの見極めができる。さらに、「ねじれが大きいから、反動でバットがムチのように加速していく」と打撃担当の中井惇一副部長は言う。反動を一気にボールにぶつけられるから、遠くへ運ぶことができる。


中村は打撃練習で木製バットも使っている。「このスイングなら(木製を使う)上のステージでも通用する」。数多くのプロ選手を育てた中井監督は、そう見ている。(小俣勇貴)




 

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