担当者が語る見どころ
大会第13日はとうとう準決勝に。第1試合はともに打線が好調な天理と広陵の対決。第2試合は投打のバランスの取れた関東対決となった。
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■第1試合 天理―広陵
天理打線が広陵の平元、山本の両左腕をどう攻略するかがポイントになる。
天理はここまでの3試合で8投手と対戦したが、左腕は1人だけ。20日の練習で左投手の軌道をどれだけイメージできたか。右打ちの3番太田、4番神野にかかる期待が大きくなる。
広陵は両左腕の継投か。状態の良さが際立つのは背番号10の山本。ここまで先発や救援で全4試合に登板し、被本塁打0で失点3。失投が少なく、長打を打たれにくいのが最大の持ち味だ。どちらが先発するにせよ、継投のタイミングが大きな鍵になりそう。
天理のエース碓井涼は右横手からのシュートが鋭い。この武器で、ここまで4本塁打の中村の懐を突き、崩したい。
■第2試合 花咲徳栄―東海大菅生
東海大菅生と花咲徳栄は全試合で二回までに先制しており、序盤の攻防に注目したい。
東海大菅生は3番小玉が準々決勝で2試合連続本塁打となる先制2ランを放つなど調子は上向きだ。後には長打力がある片山らが控えており、主将に一打が出れば打線は勢いづく。花咲徳栄も2番に主将の千丸がいる。今大会は17打数7安打としぶとい打撃を見せている。勝負強い3番西川ら中軸につなげば、一挙に大量得点も見えてくる。
両チームは毎春、練習試合をしており、今年は11―2で東海大菅生が勝ち、抜群の制球力を見せる花咲徳栄の綱脇が打ち込まれたという。しかし、両チームの勢いを考えれば、準決勝の舞台は別物と言っていい。