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中学教頭95%、過労死ライン 若手も負担重く 石川

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田中新太郎教育長(左端)が会長を務める「教職員多忙化改善推進協議会」=石川県庁


石川県教委は今年度から始めた教職員の勤務時間の集計調査(4~6月)の結果を県議会で報告した。中学校では事務職員を除く教職員の約6割が2~6カ月続くと過労死ラインとされる時間外勤務月80時間を超えた。中学校教頭は95%以上が80時間以上で、平均は月107・4時間だった。


調査は公立小中学校と県立高校の事務職員を除く全教職員を対象に実施した。県教委の集計によると、月80時間を超えた教職員の割合は、小学校21・2%、中学54・1%、全日制高校25・8%、定時制・通信制高校0%、特別支援学校0・8%。時間外勤務時間の平均は小学校59・4時間、中学校87・0時間、全日制高校59・1時間などとなった。


職種別と年齢別なども一部を抽出して集計。職種別にみると教頭や副校長が最も長く、80時間を超えた割合は小学校65・7%、中学校95・8%、全日制高校22・0%。「校長と教職員をつなぐ役目でどうしても職務が過剰に集中してしまう」と県教職員課。年齢別では、小、中、全日制高とも平均値で30歳以下が一番高かった。「運動部顧問の負担が重く、特に若い先生に多い」と、同課の担当者は分析する。


今回の調査は教職員がパソコンで自分で入力する自己申告形式で実施された。教諭の間からは「部活の顧問で時間外の記録を全部付けている人はあまりいない。大体少なく書く」「そのまま書いて『多過ぎる』と指導されると面倒」などの本音が漏れる。実態に沿った結果か疑問視する声に対し、同課は「しっかり実態通り付けてもらうよう、お願いしていくしかない」としている。



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