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名画になりきる「アートコスプレ」人気、会期を延長

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ピカソ「窓辺に座る女」の衣装とデザインした京都造形芸術大学の学生。大塚国際美術館で着ることができる=京都市


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千点を超える世界の名画の複製陶板画が並ぶ大塚国際美術館(徳島県鳴門市)で、名画の登場人物になりきる企画が人気だ。作品の世界に入り込む体験ができるのが受けており、会期を10月29日まで約1カ月延長することにした。


「#アートコスプレ・フェス」と題し、用意した衣装は15作品計35着。古代ローマの剣闘士や印象派ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」、ピカソのキュービスム(立体派)作品「窓辺に座る女」など幅広い。京都造形芸術大学(京都市)の学生が3カ月かけて作ったという。


衣装は服の上から簡単に着脱できる。作品の前までモデル気分で歩くランウェーもある。作品と一緒に写真を撮ってSNSにアップできるのも複製品ならでは。一方で、古代やルネサンス、ロココなど各時代のファッション史を学べるパネルもある。両親と訪れた東京都豊島区の女の子(7)は「絵になりきれるなんて楽しい」。


2015年のハロウィーンイベントで、フェルメール「真珠の耳飾りの少女」の陶板画の前にターバンなどを置いたコスプレコーナーを設けたところ、土日は行列ができるほどの人気になった。もっと多くの作品世界を楽しんでもらおうと今回のフェスを企画した。


キーワードは「体験」だ。名画に秘められた怖い逸話を聴きながら鑑賞するガイドツアーなども盛況という。富沢京子学芸員(38)は「人と仲良くなるにはまず話をして、相手を知りたいと思う。絵画も同じ。体験を通して名画と友達になることが、より深く知るきっかけにつながれば」と話す。12月1日からは、「おいしい名画」と題して「食べ物」をテーマにした企画も予定している。


アートコスプレは無料。衣装は子ども用と大人用を用意した作品もある。入館料は小中高校生540円、大学生2160円、一般3240円。月曜休館。問い合わせは大塚国際美術館(088・687・3737)。(佐藤常敬)



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