新党に参加し、衆院選への立候補を検討している国会議員と各党公認内定者
小池百合子・東京都知事が設立した新党「希望の党」に現職の国会議員が少なくとも12人参加し、衆院選への立候補を検討していることが26日、わかった。新顔や元職など各党の公認内定者も民進党を中心に、現時点で11人が離党したうえで合流を検討している。7月の都議選で小池氏が旋風を巻き起こした東京や首都圏で、低迷する民進に見切りをつけ、新党に合流する流れが強まっている。
特集:2017衆院選
安倍晋三首相は28日に召集する臨時国会の冒頭で衆院を解散し、10月10日公示、22日投開票の衆院選が事実上スタートする。
朝日新聞の各本社と全国の総局が小池新党への対応を議員と内定者、関係者に尋ねた。国会議員12人の内訳は、都議選時点で自民所属が1人、民進が7人、無所属が4人。都道府県別では東京が5人、神奈川が3人、栃木、埼玉、静岡、鹿児島が各1人だった。
一方、公認内定者11人は、民進が9人、日本維新の会が1人、日本のこころが1人。それぞれすでに離党届を出したり、提出を検討したりしている。
このほかにも、民進を中心に、現職や公認内定者で新党への参加を目指す動きもある。民進執行部は、新党との連携を模索しているが、新党側は否定的な姿勢を示している。衆院選には立候補しないものの、こころ代表だった中山恭子氏、いずれも無所属の松沢成文氏、行田邦子氏の参院議員3人も新党に合流する。
希望の党は27日午前、小池知事出席のもと、東京都内のホテルで結党会見を開き、綱領などを発表する。関係者によると、新党の綱領には「寛容な改革保守政党をめざす」「情報公開」「しがらみ政治からの脱却」「ワイズスペンディング(賢い支出)」――などが盛り込まれるという。
■新党に参加し、衆院選に立候補を検討している国会議員12人(丸数字は当選回数。所属政党は7月の東京都議選時点)
◆自民
福田峰之 比例南関東、③
◆民進
柿沢未途 東京15区、③
笠浩史 神奈川9区 ⑤
後藤祐一 神奈川16区、③
細野豪志 静岡5区、⑥
鈴木義弘 比例北関東、②
松原仁 比例東京、⑥
木内孝胤 比例東京、②
◆無所属
若狭勝 東京10区、②
野間健 鹿児島3区、②
長島昭久 比例東京、⑤
渡辺喜美 参院比例、①(衆⑥)