打者を三振に仕留め、拳を握るヤンキースの田中=AP
なるか、36年ぶりの東西名門のワールドシリーズ対決――。
田中7回無失点 ヤンキース、ワールドシリーズ進出王手
大リーグの優勝決定シリーズはア・リーグのヤンキースが3勝2敗で2009年以来、ナ・リーグはドジャースが3勝1敗で1988年以来のリーグ制覇へあと1勝に迫る。ともにリーグ優勝を果たすと1981年以来、12度目の両軍の頂上決戦が実現する。
ドジャースは1958年にロサンゼルスに移転するまではニューヨークのブルックリンが本拠だった。ヤンキースとは行政区ライバルとして7度もワールドシリーズで対決。ここまではヤンキースの6勝1敗だが、東と西の海岸に離れてからは2勝2敗の互角だ。
交流戦が組まれても注目される両軍の対決。米メディアの記者は、「ワールドシリーズ対決が実現すれば往年のライバルというだけでなく、ヤンキースは好打者のジャッジ、ドジャースはカーショーというエースがいる。そういう戦いも話題を集めるだろう」「日本人は田中、ダルビッシュ、前田がいて楽しいシリーズになるな」と話す。
18日は、早く試合が始まったヤンキースの田中が7回無失点。被安打3、8奪三振の力投を見せると、ドジャースの前田は七回に登板し、1イニングを3人でピシャリと抑えた。
前田は「もちろん将大(田中)のピッチングは気になる。今日もいい投球をしていたので、刺激にはなる」。両軍が勝ち進めば、1988年生まれの同期ライバル対決の物語も加わる。(上山浩也)