女子フリーの演技後、ガッツポーズをする本田真凜=白井伸洋撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ最終日は28日(日本時間29日)、サスカチワン州レジャイナで女子フリーがあり、ショートプログラム(SP)10位と出遅れた本田真凜(大阪・関大高)は転倒などジャンプの目立つミスがなく、125・64点で3位。合計178・24点で総合5位へと順位を上げた。
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SP6位の本郷理華(邦和スポーツランド)は114・74点で6位、合計176・34点で総合6位だった。昨季世界選手権銀メダルのケイトリン・オズモンド(カナダ)は、ジャンプで転倒やバランスを崩すミスを犯したが、SPに続いてフリーも1位となり、合計212・91点で優勝した。
本田は「昨日は悔しい時間がすごく長かった。逃げずに、今後につながる演技ができた。SPが悪くてもフリーで集中できたのは収穫」と話した。ただ、得点は自己ベストと比べて低かった。浜田美栄コーチは「トランジション(技と技との間のつなぎ)が省かれていた」と言い、甘さが出たことを指摘。「上に行きたかったら、底(悪いときの演技)を上げることが大事」と奮起に期待した。
本郷は全てのジャンプを着氷したが、ジャンプで五つの回転不足の判定を受けて得点を落とした。「SPでも点が伸びず、フリーでも同じことをしてしまった。直さないといけない」と語った。