外交部(外務省)の華春瑩報道官は7日の定例記者会見で、米議会で発生した暴動で死者が出たこと、そして昨年香港地区で発生した暴動行為とのコントラストに関する記者からの質問に、次のように答えた。
我々も米国内で起きている事に注意を払っている。米国民は正常な秩序の回復を望んでいるはずだ。質問では、今回の事件ですでに4人が死亡したと報道されていることと、中国のネットユーザーの反応に言及された。この機会を借りて私の見解を述べたい。
まず、中国の民衆にはネット上で自らの見解やコメントを発表する権利がある。また、「見たことがあるような光景だが、メディアを含む米側の反応は明らかに異なる」と多くの人々が考えている。質問では、2019年7月に香港地区の過激なデモ参加者が香港地区立法会ビルに暴力的に押し入ったことに言及された。彼らは誰はばかることなく立法会の設備を損壊し、有毒なパウダーや液体を使用して警察を襲撃し、さらには警察官の指を噛み切り、刃物で刺して負傷させた。だが香港警察は高度の自制とプロフェッショナリズムを保ち、デモ参加者に1人も死者を出さなかった。現在、ワシントンで起きている暴力と破壊の程度は当時、香港地区で起きたことほど深刻ではないが、質問で言及されたように、すでに4人の死者が出ている。当時、米国の高官や議員、また一部メディアが香港地区で起きた暴動に対してどのような言葉でコメントしたか、皆さんはまだ覚えているだろうか?そして彼らは現在、米国で起きている暴動に対してどのような言葉でコメントしているだろうか?ほぼ異口同音にこれを「暴力事件」と呼び、彼らを「暴徒」、「過激派」、「ならず者」と呼び、「恥」だと非難している。だが当時、彼らは香港地区の暴力的デモ参加者を形容する際に、どのような言葉でコメントしただろうか?質問でも言及されたように、「美しい光景」であり、暴力的デモ参加者を「民主主義の英雄」と美化し、「米国民は彼らと共にある」としたのだ。2019年に香港地区で起きた事と今日米国で起きている事に対する米側の一部の人々の反応と言葉遣いは明らかに異なる。この鮮明なコントラスト及びその背後にある原因は深く考えさせられるものであり、皆が真剣に、深く再考するに値する。米国の人々は安全と平穏を望んでいるはずだと信じている。特に現在の新型コロナ感染症の感染状況が厳しい中、我々は米国の人々ができるだけ早く平和と安定、安全を享受できるよう望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月8日