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中国の「おねえさん経済」がやってきた 消費の推進力に

親しみを込めて「おねえさん」と呼ばれてきた若い女性たちのパワーが、今や急速に中国の消費を推進する力となり、ビールや白酒(蒸留酒)からストリーミングメディアの番組、化粧品など各業界の企業の収益増加の源泉になっている。「参考消息」が香港紙「南華早報」の情報として伝えた。


彼女たちはよい教育を受けており、結婚や出産を遅らせたり諦めたりして、消費に回せるより多くの資金と自信を懐に備える。


スイスのUBSグループの香港駐在戦略担当者の劉鳴鏑さんはこのほど発表した報告書の中で、「おねえさん経済」を次のように描写した。「20歳から40歳までの高学歴で都市部に住む女性の増加し続ける可処分所得と増大し続ける『素晴らしい生活』への渇望が、化粧品、免税商品、医療(美容)、携帯電話のゲーム、インターネットのコンテンツに非常に大きな影響を与えている。より重要なことは、『おねえさん経済』は世帯と子どもの消費、ECや娯楽など各方面に影響を与える可能性があることだ」。


UBSとHSBCホールディングスによると、「こうした『おねえさん経済』は化粧品、スポーツ・レジャー用品から食品、飲料品、家電まで各業界の繁栄・発展を牽引する」という。


しかし彼女たちのパワーは化粧品といった従来の女性が主導するニッチ分野に現れるだけではない。


万聯証券のまとめたデータでは、規模が4兆6千億元(1元は約15.4円)に達する中国の外食市場の中で、女性のシェアは60%に達し、女性のビール消費量は今年7月には前年同期比27%増加したという。


彼女たちは白酒までも好きだ。白酒は長年にわたり男性消費者が主導する消費分野だったが、阿里巴巴(アリババ)集団傘下のECプラットフォームの天猫(Tmall)が6月に展開したショッピングイベントでは、貴州マオタイ酒の高級フラッグシップ商品の購買者のうち女性が30%を占め、前年同期比12%上昇した。


HSBCによると、行動スタイルの変化によって女性はより多額の収入とより大きな決定権を手にしつつある。同行のデータでは、中国の平均世帯人数は3.03人、豊かな省(区・市)では2.78人、発展途上の地域では3.1人だ。日本の平均世帯人数はアジアで最も少なく、わずか2.33人だ。


京東集団の報告によると、「女性が社会生活の中でさまざまな役割を演じるようになり、彼女たちもよりよいブランド、デザイン、体験、サービスを求め、さらには環境保護も追求する主要消費者だ。女性は消費高度化の過程でますます重要な役割を果たしている」という。(編集KS)


「人民網日本語版」2020年8月13日


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