W杯南アフリカ大会のドイツ戦。バーを直撃してゴールライン内に弾んだシュートが、得点と認められず立ち尽くすイングランドのランパード(中央)
サッカーのイングランド代表として長年活躍し、2月に引退を発表したフランク・ランパードさん(39)が11月上旬の来日を前に朝日新聞のインタビューに応じ、選手時代の思い出や子どもたちへのアドバイスなど、サッカーへの熱い思いを語った。
■「チェルシーの監督になれたらいいね」
「プロとしての21年間という長いキャリアを終え、今は解説者として、そして将来、監督になるための勉強をして過ごしている。両方楽しんでいるよ。指導者の資格と取るのに2年くらいかかるかな。これまで多くの監督の下でプレーしてきた経験と知識を生かし、将来、チェルシーの監督になれたら、いいね」
現役生活のうち、13シーズンを過ごしたチェルシー(イングランド)での活躍はひときわ輝かしい。通算211ゴールはクラブ史上最多で、しかも攻めの最前線にいるFWではなく、MFというポジションでの数字だから、さらに価値がある。イングランド1部(プレミア)リーグでの通算177ゴールは史上4番目に多く、FW以外のポジションでは最多だ。代名詞の一つだったミドルシュートに関しては、ペナルティーエリア外から放ったシュートのゴール数41ゴールはプレミアで歴代最多となる。
■ミドルシュート決めた「秘密」とは
中長距離からでもゴールを奪えた秘密を教えてほしい、と尋ねると「秘密は練習だよ」と至極まっとうな返答。「小さいときから得意だったけど、チェルシー時代はFWドログバ(コートジボワール代表)と居残り練習をして、近距離、長距離から練習を繰り返した。それと幸運もあったかな。才能、猛練習とともに」
シュートの決定力とともに、中…