昨年の日本シリーズ第2戦。六回裏広島無死二塁、菊池の左前適時打で走者田中が生還。捕手大野。こちらもリプレー検証の結果、アウトが覆ってセーフに
プロ野球の日本シリーズで、微妙なプレーのビデオ判定を行う「リプレー検証」がなされるシーンが増えている。29日の第2戦では、検証の結果、本塁のクロスプレーの判定が覆り、勝敗を大きく左右した。そもそもリプレー検証っていつから行われているのか。その歴史を振り返った。
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頭から突っ込んだソフトバンク・今宮の指先が、ホームベースに届く。だがDeNAの捕手・戸柱のミットがそれより一瞬早く、今宮の指先に触れたようにも見えた。判定はアウト。七回のワンプレーだ。
ソフトバンク工藤監督のアピールを受けた審判団がリプレー検証した結果、「(先に手がベースに入ったことを)映像で確認したからセーフにしました。手が浮いているとか、ミットの位置関係などを確認しました」。この結果、ソフトバンクが4―3と勝ち越し、試合はそのままソフトバンクが勝利した。この試合では三回にソフトバンク・松田の本塁打性の当たりを巡る検証も行われた。
■クロスプレー検証は昨季から
日本のプロ野球で、リプレー検証は2010年に導入された。特に注目を浴びるようになったのは、本塁上のクロスプレーも検証の対象になった昨季からだ。危険防止のため、捕手が走者をブロックしたりすることが昨季から出来なくなった。この「コリジョン(衝突)ルール」を確認する意味を含め、検証の対象が本塁のクロスプレーにまで広がったのだ。
広島と日本ハムが戦った昨季の…