神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、白石隆浩容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕される直前までやり取りをしていたという女性(21)が朝日新聞の取材に応じた。女性は白石容疑者と同棲(どうせい)の約束もしていたという。
【特集】座間9遺体事件
「一緒に死ねる方募集しています」。女性は8月末、ツイッターにこう投稿した。「一緒にどうですか。道具はそろっている。あとは実行するだけ」。白石容疑者のアカウントからダイレクトメッセージが届いた。
9月に入ると、無料通話アプリのカカオトークでやり取りをするようになった。「一緒に自殺しよう」「殺してあげたい」。そんなメッセージが来たが、冗談だと思い、受け流していたという。
「すごく優しい人だった」。電話で会話もするようになった女性は、当初の印象をそう語る。白石容疑者は「24歳、やまもとりょう」と偽名を名乗り、自身の自殺願望を伝えてきた。「両親が離婚し、ずっと暗い人生だった。自殺願望が芽生え、高校2年のときは机に突っ伏していた」。9月中旬からは、毎日のように電話をするようになった。女性は「声はさわやかで、よく笑っていた」。次第に親密な関係になっていったという。
だが、10月に入って様子が変わった。「人を殺したことがある」「遺体を埋めたことがある」。女性に対しても「殺したい。縄で殺してから、自分も死ぬ。『死にたい』と言っている人を見るのがつらい。だから楽にさせてあげたい」と話してきたという。
自殺の方法を事細かに伝えてく…