3月17日、板門店を訪れたティラーソン米国務長官(右)とブルックス在韓米軍司令官。右後方はカメラを構える北朝鮮軍兵士(東亜日報提供)
北朝鮮軍兵士が最近、南北軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)での挑発行為を控えている。ソウルの軍事関係筋が明らかにした。トランプ米大統領の訪韓も迫るなか、北朝鮮側には偶発的な衝突を避けたい思惑があるとみられている。
JSAには北朝鮮軍や国連軍、韓国軍の兵士らが駐屯。1976年に監視の邪魔になるポプラの木の剪定(せんてい)作業に携わった米軍将校2人が、北朝鮮軍兵士に殺害される事件が起きたことをきっかけに混在はせず、軍事境界線を隔てて北朝鮮軍とその他の兵士が別々に駐屯している。
北朝鮮軍の兵士は米国要人などが訪れると挑発行為をとってきた。3月にティラーソン米国務長官らが板門店を訪問した際は、北朝鮮軍兵士が近づいてきて至近距離からのぞき込んだり、写真を撮ったりした。過去には、拳銃ホルダーを手のひらでたたく威嚇行為もあったという。
ところが、こうした行為が最近、見られなくなったという。10月半ばに米上院議員が、同月27日にマティス米国防長官がそれぞれ訪れた際もなかった。
韓国の情報機関、国家情報院も…